いちごキャンディー
ほぼ同時に口にクッキーを放り込んだ


「どお?」


榊が心配そうに聞いてきた


『う‥‥ん?‥あ、美味い。』
「ぁ……うん、美味しいっ!!」


そして、またほぼ同時に答えた。


「マジでっ?」


かなりの驚きを見せた榊が信じられない言葉を言った。


「ってかよく食べたよね!私怖くて食べらんなかったよ!」

『そんなものを食わすなよ(笑)』


って言うと榊は“美味かったんならいいじゃん”って笑った。


「ほんと、美味しいよ!」


空澄が言うと


「じゃ、食べよ」


と、自分もクッキーに手を伸ばした





それから二人がかりで空澄に数学を教えた


『じゃ、今日はやめよっか。榊、送ってくよ!』


みんな一斉に立ち上がって帰り支度を始めた


「いーよ、明るいし。」

『どーせ暇だしさ!』



空澄とは玄関を出てすぐに別れた


『じゃーな、今日やったとこ忘れんなよ?!』

「わかってますよー!!じゃあね、若葉!」

「じゃあね!!」
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