いちごキャンディー
そんな話をしているうちに家に着いてしまった。
隣あって並んだ二つの家、日高家と三浦家。


「じゃあね、ももちゃん!!また明日!」


そう言い空澄は家へ入っていった。

昔から、空澄が入ったのを見届けて俺も家へ入るようにしていたら、今ではそれが習慣になっている。


『ただいま。』


ドアを開けると母さんが玄関で出迎えてくれた。


「おかえり!今日は遅かったのね。何かあったの?」


空澄の委員会が終わるのを待っていた分、いつもより帰宅の遅かった俺に母さんが質問してきた。


『別に、空澄の委員会が終わるの待ってただけ。』

「桃真、中三にもなって一人で帰れないの??」


って真顔で聞いてきた母さん


『なんでそうゆう結論に至るわけっ?!』

「冗談よ(笑)」


うちの母親はどこか変だと思う。


「ねぇ…まだつき合ってないの??」

『っ〜////』


こんな事を平気で聞いてくる、デリカシーのない母親だ…


「真桜〜!まだみたい(笑)」


母さんがでっかい声で叫んだ。

すると…


「さっさと言っちまえ(笑)」


出たっ!うちの兄貴!!
日高 真桜《ヒダカマオ》
母さんとタッグを組むと、この上なくうざい…
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