いちごキャンディー
俺たちは近くにある公園に向かった。


「暑いなぁ!!」


なんて爽やかに笑う矢野に嫌みの一つを吐き出して用件を聞く


『夏だしな、昼過ぎだしな、一番暑い時間帯じゃねーの?で?何!?』


そんな俺を見て軽く微笑みを浮かべて口を開いた


「日高ってわかりやすいよな(笑)」

『あ゛ぁっ?』


やっぱり俺‥‥帰ろうかな‥

そう思った時だった


「若葉と付き合ってるって本当?!」


矢野が本題ととれるような質問を投げかけてきた


『あぁ、本当だけど!?』

「そっか‥‥俺、日高は三浦が好きなんだって思ってたからさ。」

『だから?』


さっきから核心を突いてこない矢野の話にイライラする


「俺、若葉が好きなんだ」

『‥‥だから別れろって?』


俺はそう聞き返した


「えっ?!や、違うっ!!ってか俺何言っちゃってんだよっ!!」

『‥‥』


矢野ってバカかもしれないと思った

自分が言ってしまったことを本気で後悔してるし、テンパっている…


「‥‥ごめんなっ!!こんな事言いに来た訳じゃないんだ!」

『矢野ってさバカだろ?』


そんな矢野を見て思わず口を滑らせてしまった俺もバカかもしれない
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