いちごキャンディー
そういえば、矢野は夏休み中にアメリカへ行ってしまった…

それで矢野に代わってあいつが生徒会長になるのか。…先は短いとはいえ、大丈夫なのかっ!?


『ぁ、矢野はどうしてんの??』

「それがさ、俺の英語は全然伝わんねぇって言ってた(笑)」

『そっか(笑)』


榊と矢野は相変わらず仲良くて、連絡も取っているみたいだ。


「お前、矢野嫌いじゃなかったっけ?」

「そうだったんだ(笑)」

『あ?なかなかイイ奴だったぞ!?夏休みに話す機会があって‥‥っ!!』


あれ?!榊がここに来てもう40分はたってる…先生話長すぎじゃねぇ?


――三浦いやがらせされてる‥‥―


俺は矢野の言葉を思い出して立ち上がった


『…ちょっと職員室行ってくる。』

「いってらっしゃーい!!」


榊はそう笑顔で言った。


――
――――

職員室に向かっていると空澄が歩いてきた。


「ももちゃんっ!」

『榊が空澄が帰ってくるの遅いって言ったから見に来た(笑)』


俺がそう言うと空澄は苦笑いしながら


「先生話長すぎー(汗)お腹すいたぁ‥」


と、愚痴をこぼした。


『飴なら持ってるけど?!』


飴を見せると空澄は目を輝かせた
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