いちごキャンディー
兄貴が北海道から連れて帰った女性は

里田 紫織《サトダシオリ》さん

ふんわりとした可愛らしい女性だった。




――
―――

『なんで空澄までいるのっ?!』


ちょうど兄貴達も今帰ってきた所だったみたいで、俺達は一緒に家にはいった。

何故か空澄も一緒に…


「えー(笑)だって話聞きたいもん!!」


楽しそうに笑う空澄を見て、紫織さんが言った


「真桜くんが言ってた通りだ!!」

「だろっ(笑)」


二人してクスクス笑うもんだから、空澄が恥ずかしそうに聞いた


「何で笑うのっ!?」


その問いには兄貴じゃなく紫織さんが答えた。


「真桜くんね、可愛い妹がいるって言ってたの。妹はいないはずなのに可笑しいなって思ってたんだけど…貴方のことだったんだなって(笑)」

「か、可愛くないですよっ///」


可愛いと言う単語に照れて赤くなる空澄


「ねぇ、ももちゃん。」

と、俺に助けを求めた


『え?何で?!可愛いよ?』

「でえぇっ////」


予想外の俺の発言に変な言葉を吐き、さらに顔を赤く染めた

きっと“こいつのどこが可愛いんですかぁ?”とか言う返事を期待していたのだろう


「やめてよ、ももちゃんっ////」
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