いちごキャンディー
榊との最後の約束だ…
気持ちに蓋をしない事


なんだ…この方が楽じゃんって思った。


「ちょっと‥‥酔ってるの?!」


空澄が小声で俺に話しかけてきた。


『ウーロン茶でどうやったら酔えるんですかぁ(笑)?!』

「だって何かおかしいもん!」


怪訝そうな顔で俺を見つめる空澄。


『別におかしくないよ?!』


そう言って立ち上がった俺に兄貴が俺に聞いてきた。


「どこ行くんだよ?!」

『コンビニ!!』


そう返すと今度は母さんが話しかけてきた。


「じゃあ、おつまみ買ってきて?」

『うん、わかった。』

「私も行くっ!!」


出ていこうとした俺の後ろを空澄が着いてきた。


「おぅ、行け行けぇ!!デートだなぁ??チューまでなら許すぞぅ(笑)」


今度は焼酎を飲んでいてもうだいぶ出来上がっているみたいだ(笑)

きっとなにを言っているかもよくわかってないんだろう。


「違うよっ///」


それでも空澄は恥ずかしそうに否定していた


『じゃあ、遠慮なく(笑)デートしてきます!!』


俺はそう答えてリビングを出た。そのすぐ後ろを空澄が


「何言ってんのっ////」


と顔を赤くして追いかけてきた。
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