姫とギター〜麗しき美男子の城〜
梓月の手が、その小さな肩に触れた瞬間。
それを払いのけると、
花本千早は足を上げた。
俺の予想どおり、見事に梓月の股間を直撃………。
「――!!!!」
崩れ落ちる梓月。
ドヤ顔の花本千早。
呆然とする香住とリョウ。
一人、頭を抱える俺。
壊れたオモチャみたいに足掻く梓月を見つめて、心底哀れだと思った。
花本千早、
お前には分かんねぇだろうが、そこは男の弱点だ。
カワイイ顔して凶暴……なんて、さすがに笑えねぇよ。