キミに逢いたい…
楽しそうにカラオケではしゃぐエリコ

私は乗り気じゃない

すると『ジュン』は近寄って来て言った

「俺うざい?」

………はい
なんて言えず心の中でうなずいた

カラオケが終わると
「それじゃ私帰ります」
私はすぐ逃げ出した

「ユキ~待ってよ~」
エリコが残念そうに追いかけて来る


エリコは
「何で帰っちゃうの~?まだいいじゃん」
「あんなのについてって楽しい?」
「うん!」

笑顔100%で言われたら何も言い返せなかった…

すると
「ねぇ!」
またうしろから声がした

ジュンだった

エリコがうれしそうにジュンに寄ってく

わたしは
「今度はなんなんですか?」
怒り気味に言った

するとジュンは笑いだし
「ユキちゃん…だっけ?かわいいね」

わたしは顔が真っ赤になった
お世辞でもかわいいなんて言われたのは生まれて初めてだった

するとジュンは
「はい!」
と 電話番号とメールアドレスの書いてある紙を私に渡した

エリコが
「え?ユキだけ??」
と不満そうな顔をした

「じゃあ!」
とジュンは去って行った

渡された紙を見て立ち尽くす

エリコはかなり不満そうな顔で
「よかったね~」
と言った

私はこんなこと初めてでとまどっていた…
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