ただ逢いたくて
「あともうちょっとだから ここでいいよ」
「そうなんだ。
じゃまた明日学校で」
そう言って帰ろうと
すると
「待って!」
呼びとめられた。
「はい、これ!」
小さい袋を渡された。
「何これ?」
「お家であけて。
絶対お家でね!」
「うん。分かった」
「またね。バイバイ」
逃げるかのように
走って行ってしまった。
あいつって面白い。
林梨が傍にいるだけで
笑顔になる。
林梨も同じ気持ち
だったらいいのに。
多分同じだろうな(笑)
考えてるうちに
お家に着いていた。


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