ただ逢いたくて
その態度を俺は
ずっと見ていた。

「もう決定な!
行こうぜ」
「うん」

ためらわずに
言った林梨の答えに
俺は耐え切れなかった。

6人で固まっている
輪をくずしながら
林梨の元にいく。

何も言わずに
腕を掴み外へと
連れていく。
「痛い!」
その言葉で落ち着きを
取り戻した。
「ごめん…」
手が赤くなっている。
強く掴んでたらしい。

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