ただ逢いたくて
強引に林梨を
押し倒して制服を
破り胸を触る。

「いい加減にしてよ!
こんなの建也
じゃないよ」
泣きながら訴えてきた目は俺の心に深く入りこんできた。

「ごめん」

何も言わずに
林梨は学校を出て
行った。
俺も教室に戻る気は
しなかったから
家に帰った。

その時、俺の耳から
ピアスは消えた。
思い出も消えるように


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