ただ逢いたくて
つまんねぇ、
何もやる気がない。
授業だってただ
座ってるだけで
話しが頭に入って来ない


「どうしたの?」
前まで無視していた
隣の席の柚子(ゆうこ)が声をかけてきた。
「なんでもねぇよ」
「なんかあったら
相談していいから。
出来る限りの事は
手伝うよ」
急に優しくなったな
コイツは。
「ありがとう、
でも今は何もない」
「そっか」
と柚子は笑顔で
返事を返し黒板に
視線を戻す。

林梨が学校から
来なくなってから
柚子は俺に話し
かけるようになってきた


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