ただ逢いたくて
むしろ興味なんて
まったくないけど
やけに嬉しかった。

この気持ちが
林梨をまた悲しませてしまう事になるなんて。

午後の授業が
終わって、いつもなら
テンションが上がる
のだが、そんな気分に
なれるわけもなく
一人で帰る道を
歩いていた

林梨の声が
聞こえない日々は
俺の気持ちを
傷つけさせる。
思い出にひたってる時に聞いた事のある事が
聞こえてきた。

「建也くーん」

ん?
誰だろう。
後ろを振り返ると
柚子が走りながら
こっちに向かって来る


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