ただ逢いたくて
もたもたしていたら
プリントを取られた。
「返せよ!!」
先生の腕を掴む。
「何も書いて
ないじゃないか。」
「うるさいなぁ、
書くから返せよ!」
バンッ
机を叩き睨みつけた。
「そうカリカリするな」
先生は笑いながら
肩を叩く。
バシッ
その直後にプリントが
手から落ちた。
近くにいた女子が
拾い先生に渡す。
「ごめんな。上間。
じゃあ授業始める
から前を向け。」
みんなの視線が
先生に戻る。

あぶねぇ、もうちょっと
で見つかるところ
だった。


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