ただ逢いたくて
放課後
嫌だったけど
林梨とよく喋っていた
浚を呼びだす。

「なんだよ!いきなり
呼んで」
おどおどしながら
聞いてきた。
「頼む!林梨のタイプを
教えてくれ!」
急に言ったから
ビックリしたのか
少し沈黙が続いた。
「……なんでだよ」
話しが通じねぇやつだな
「うるせぇ、とっとと
教えろ!しばくぞ!!」
浚の制服の襟元を掴んで
がんをとばした。
「わ、分かった…。
教えるからもう俺に
近寄らないでくれ」
こんな時に俺の格好が役にたった。


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