あした
幸い ポケットにはお財布・・・・


財布を覗きこむと いくらかお金がはいっていた。

父親の小言を聞いていて 夕飯もまだ食べていなかった。

おなかすいた・・・

24時間営業のファミレスなら とりあえず時間も潰せそうだ・・・・

美咲は 近所のファミレスに入るとハンバーグとドリンクバーを注文した。

都会のファミレスやネットカフェには 安住の住みかを持つ事ができない

ネットカフェ難民が溢れているといつかテレビで見たことがある。

今の私も そんな風にみえるのかな・・・・

女子高生が 友人とたむろしてるわけでもなく こんな時間に1人だけできて・・

未成年だから あまり 長時間居座ったら 警察へ通報されちゃうかな・・・

そんな風に考え始めたら 店員の視線が気になる。

気になるけど 行く場所もないし・・・・

どうしよう・・・・

奥から 店長だろうか・・・・・

美咲の方へと歩み寄ってきた。

【やっぱり 通報されちゃうかな・・・・】

そう思いながら 視線をテーブルに落とす。

「やっぱり・・・」

【えっ?・・・やっぱりって・・・・・】

そんな風に思いながら 顔をあげる・・・

「あっ・・・・」

「今度は 難民?」

 誠が そう言いながら 美咲の反対側の席に腰を降ろした。

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