あした
程なくして カレーセットが2つ運ばれてきた。

「さぁ~どうぞ!!」

そう言って 美咲は 智也がカレーを口に運ぶのを見ていた。

「うまいね。」このカレー 一口食べて智也が微笑んだ・・・

「えっ?・・・・」

【辛いの平気なのかな・・・・・】

美咲も一口・・・・

「★●▲■‘@」

あわてて 水を一口・・・・

【やれられたぁ・・・・・】

涙目になって 水を飲んだ 美咲を見て 智也が笑いを堪えている。

「すみません・・・セッティングを間違えました・・・」


オーダーを受けた店員がやってきてすまなそうに言った。

「わ・・・・わざとね・・・・」

バッグから ハンカチを出して 噴出した汗を拭いて店員を睨んだ

美咲を見ながら 智也がさり気なく カレーセットを交換した。

「えっ?だから・・・それは・・」

言いかけた 美咲の言葉を無視して 智也がカレーを一口・・・

みるみる 智也の表情が変わっていく。

あわてて 智也もグラスの水を口に運んだ・・・・

「か・・・・からぁ~~こ・・・・これ・・・・」

智也の目はすっかり 涙目になっている。

「スペシャル・・・・・」

「これ・・・美咲ちゃん食べたんですか?」

「ええ・・・前回も 辛かったけど・・・・今回も辛かった・・・
 今回は辛くないと思って 油断してたから・・・辛さが 倍増だよ」

「これ・・・誠のお奨めなん?」

「嵌め商品。」

「は・・・・嵌めしょ・・・・商品?」


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