あした
智也を洗面所へ見送った後、自分のカレーを完食した美咲・・・

が・・・

洗面所から 智也が戻って来る気配がない・・・

「どうしちゃったんだろう・・・」

と・・・救急車のサイレンの音・・・

しかも ファミレスで止まったよ・・・・

店のスタッフが美咲のところへかけてきた。

「お連れさんが トイレで倒れたみたいで・・・今 救急車呼んだので・・・」

「えっ?」

そう言われて あわてて 洗面所へ・・・

智也が うずくまるようにして倒れこんでいた。

救急隊員の呼びかけにももうろうとしているようだった・・・・・

【どうしよう・・・・カレーだ・・・・・きっと・・・・】

「お連れさんですか?」

「は・・・・はぃ・・・」

「どういうご関係で?」

【どういうって・・・・言われても・・・・】

「もしもし?!」

「あ・・・・と・・・・友達です・・・・」

「お友達?」

「え・・・ええ」

「会ったとき 気分悪そうにしてる様子は?」

「ありません・・・でも・・・・」

「でも?」

「激辛のカレー食べて・・・・」

「ああ・・・それかな?!」

 手際よく担架に智也をのせる・・・

 智也がカレーを戻した。

「まったく、無理して 激辛なんて食べて・・・」

消防隊員が 智也の吐いた物を 処理しながらぼやいた・・・

【私のせいかも・・・・・】

そんな風に 感じながら 美咲は付き添う嵌めになった・・・・
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