あした
「まっ・・・それは無いとは思うけど・・・」

「でも きっと、マコは私が いつまでも 自分に縛られてる事は
 望まないと思うんだぁ・・・そう思う 私って 冷たいと思う?おばさん・・・」

「思わないわ。あの子と美咲ちゃんは 認めたくなくても 住む世界が今は
 違ってしまった事は どうしようもない現実だもの・・・マコだって
 それは わかってるはずよ。でも、正直・・・・今 何が寂しいかっていえば、
 今まで マコが呼んでくれていた おやじとかおふくろが無くなった事かな・・・」

「僕が 呼びますよ・・・あいつにかわって。」

「あっ・・・・私も呼びたい・・・・私も呼んでもいいですか?」

「えっ?美咲ちゃんまで?」

「だって・・・大川さんが そう呼ぶなら 私も呼んだッテいいじゃないですか?!」

「なんて呼んでくれるの?」

「幸子ママに友紀人パパ・・・・ってのは?」

「そう 呼んでくれるの?」

「名前とってもいいですよ・・・ママ パパとか・・・・」

「でも、自分のご両親は?」

「そう 呼んでないですから 自分の親だったら なんか気恥ずかしくて
 呼べないですよ。」

美咲がそう言って 苦笑した。

「くすぐったいわね・・・」

「私もです。」

「慣れるまで 2人でくすぐりあっていればいいじゃないですか。」

 智也がそう言って笑った。

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