あした
「早速ですが・・・ママ。来週の日曜日 海へ行って来ます。
 マコの49日 少し過ぎちゃうけど・・・ママから預かっていたマコの骨を
 海に返してきます。」

「49日で離れて寂しくない?」

 智也が美咲を気遣って尋ねた。

「うん・・・私の心の中に マコはいつも 笑顔で居てくれるから・・・平気。
 でも、ママ 凄いよね・・・・

 マコは 私の心の中に 泣き顔は置いていかなったんだもん・・・・」

「そうね・・・それは 親としても最高の親孝行を残して行ってくれたと
 我が息子ながら 誇りに思うわ・・・・」

「来週の日曜日か・・・親父さんも交えて皆で海にいきませんか?」

智也が 提案した。

「そうね・・・美咲ちゃんさえよければ・・・・ここにある お骨も一緒に・・・」

「ええ。そうしましょう。」





日曜日の海・・・

季節が夏じゃなくても 結構人がいるものだ・・・・・



波が寄せたり返したり・・・・


潮が引いたり満ちたり・・・・


人間は海から誕生したって言われているけど


母体の中に広がる羊水という海の中でとつきとおかを過ごしてこの世に誕生する命を
思ったとき・・・・

それは確かなことなのなのかもしれない・・・


マコも海に帰るんだよね・・・・


広い広~~~~い 海という名の羊水の中で

何年?


何十年??



もしかしたら 何百年? 何万年???



気の長くなるような時を過ごして


輪廻転生・・・・


また 生まれ変わってくるんだよね・・・・・




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