あした

その時は　また　会えるかな?


どんな形で会えるんだろう････


ただすれ違うだけの縁かもしれないし・・・・

兄弟かもしれなし・・・・


親子かもしれないし・・・・



でも・・・・



できるなら　今度巡り合うときは　成し遂げることができなかった


『恋愛成就』をしたいな・・・・


マコと・・・・



ねぇ・・マコ・・・


今度巡り合ったら・・・素敵な恋愛しようね・・・・



そして　結婚して　かわいい子供を生んで・・・・


歳をとって　お互いに杖が必要になるまで　仲良く暮らしてみたいよね・・・



潮風に吹かれながら　思わずそんな風に感じた・・・


『そうだね・・・・そうしたいね。』


波の音に混ざってそんな風に言う　マコの声を聞いたようなきがした。


今世で果たしえなかった　思いは　来世にふたたび・・・・


「なにを　考えているの？」

背後で智也の声がした。

「えっ？あ・・・・ああ　来世の・・・」

「今度　生まれ変わるときには　誠と添い遂げたい････とか？」

「・・・・・・」

「あれ？　図星？？そうか・・・じゃぁ、俺は　なにが何でも
　今世で思いを果たさないとな。　来世で　誠と争うのは避けたいからね。」

「ふ・・せいぜい　がんばって。」

「えっ？わかってる？」

「ふふふ・・・」

　笑う美咲の横顔で　彼女の髪の毛が潮風に踊っていた。