あした

「そうだよ！！18年しか歩いてきてないよ！！だから　お父さんにもお母さんにも　いろいろ　教えて欲しい事沢山あるよ！！　色んな事　知りたいと思うこともあるよ。
なのに　お父さん　お母さん　命令ばかりじゃん！！ああしろ　こうしろって　これはいけない　これは駄目、　こっちにしなさい！！っいて押し付けばかりじゃない。」


「それの　どこが悪いの？子供が失敗して　痛い目に合って欲しくないから　そうする
親心のどこが間違っているのよ!!」

「間違ってるわよ！！経験させないで　先回りばかり・・・うんざりなのよ！！」

「美咲！！」ヒステリックになって　叫んだ　慶子とは対照的に　

静かに新造が言い放った。

「お前が　1人で　何ができるって言うんだ？そこまで　偉そうな事を言うなら
　勝手にしなさい。かあさん　お手並み拝見っていこうじゃないか・・・・」

「でも、あなた・・・・」

「いままで　やっていた　こづかいも渡さなくていい。好きにさせろ。」

「でも、あなた　学校は・・・・」

「本人にその気が無いんじゃ仕方ないだろ?　ただ、美咲　世の中　理不尽な事は
いくらでもあるんだぞ。　それだけは言っておく。さっ　慶子　行こう・・・・」

そういい残すと　新造は慶子を連れ立って美咲の部屋から出て行った。


そんなんじゃない・・・・


私が　両親に求めたのは　そんなんじゃないんだ・・・・


なのに・・・・

むなしさが　広がった。