あした
美咲を見つけて少し驚いた表情を見せた。

「美咲・・・ちゃん?」

「こんにちわ」

「なんで・・・」

「マコさんに 会いたくなって ファミレスに行ったら・・・・・」

「俺の事 聞いたの。」

「うん」

「そっか・・・・」

「あの・・・・足・・・・・」

「あ・・・ああ、茶店にでも行こうか・・・・」

そう言って 歩き出した彼は左足を心なしかひきづっているように見えた。

いつから ひきづって歩いていたんだろう・・・・気がつかなかったな・・・

自分の 鈍さを少し責めながら 美咲が誠の後に続いた。



喫茶店で 珈琲を2つ注文すると 誠が微笑んだ。

「ごめんなさい・・・・私 マコさんが 足かばって 歩いてる事に気がつかなかった
足、私とぶつかったのが響いた?」

「ああ・・違うよ。検査でちょっと いじったから それが応えた。」

「本当」

「ああ。で? 昨日は ご両親と話合えたの?」

誠の質問に美咲が力なく 首を横に振った。

「そっかぁ~ それは 残念。」

「そんなに 軽く 駄目だししないでください・・・・」

「まっ、人間 そう簡単には 変れないさ。」

「もう・・・マコさん、人の心配してないで 自分の心配してくださいよ」

「自分の心配?」

不思議そうにそう 言い返した 誠を見て 美咲はもしかしたら 彼には
骨肉腫のことが 伏せられているのではないかと 緊張した。
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