あした
私は 彼に何をしてあげることができる?

突然3カ月という あまりにも短すぎる 命の寿命を突きつけられた彼の為に・・・

自宅に戻ると 新造も慶子も不在だった。

「何処へ行ったんだろう・・・・」

いつもなら 簡単なメモ書きがあるのに 今夜はそれすらもない・・・・

そこまで 私は 両親に愛想をつかされてしまったのだろうか・・・・

冷蔵庫を開ける・・・・

何もない・・・・

仕方なく カップラーメンで軽めの夕食をとる・・・・

その日の夜・・・

結局 新造と慶子は戻ってこなかった・・・・

行き先がわかっていれば 不在も心配ではないが・・・

何も明かされることなく 両親が一晩家を空けるのは始めての経験だった。

携帯を出してくる・・・

かけようとしたが うんとも すんともいわない・・・・

どうやら 携帯の解約をしたようだ・・・・

使えなくなった携帯をベッドの上に放り投げ 仕方なく 美咲は雪菜に

家電から国際際電話を入れた・・・・

「お姉ちゃん・・・お父さんとお母さん知らない?」

「お父さん 何日か 有休取ったからって・・・こっちへ向ってるみたいよ。」

「えっ・・・・」

「聞いてないの?」

「うん・・・・留守にしてたから・・・・」

「美咲、いい加減我侭やめたら? お母さん、この間泣きながら電話かけてきたんだよ」

「お母さんが?」
意外だった・・・・・

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