あした
激痛が走るのか 時々 顔を歪めながらも 目的地の展望台に着く・・・

爽やかな風が心地いい。

「さぁて!!お弁当 食べよう」

両親は雪菜のところに行って不在・・・

生まれて初めて ときめいた異性の為に 朝 早起きをして レシピと首っ丈で

お弁当を作った。

「これ、全部 美咲ちゃんが作ったの?」

「うん・・・レシピみながらだから 味には自信ないんだな・・・・
 わからないことあっても お母さんには聞けなかったし。」

「えっ?まだ 話し合いできてないの?」

「今 アメリカのお姉ちゃんのところに行ってるの。」

「えっ?美咲ちゃん 1人置いて?」

「うん・・・」

「そうか・・・・」

そう言いながら 誠が 玉子焼きを1つ口に入れた。

甘すぎだ・・・・・

たこさんウインナ・・・・

辛い・・・・胡椒かけすぎだ・・・・

おにぎりをぱくつく・・・・

味がない・・・・・

「おいしい?」

不安げに 美咲が誠に聞いた。

「あ・・・・あはは・・・トータル的に食べれば大丈夫。」

一生懸命作ったのがわかるから はっきりまずい。とは言え無い・・・・

「本当?」

そう言いながら 玉子焼きを口にした美咲の顔が 崩れた・・・

「甘すぎましたね・・・・」

たこさんウインナ・・・

「うっ・・・・・・」絶句・・・・・

おにぎり・・・・

「・・・・・・」

まずい・・・・まずすぎる・・・・

「どうして はっきり まずいって言わないんですか?」
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