あした
「はじめて 作ったんでしょ? 俺の為に・・・・そう思ったら 言えないよ」

「優しいんですね。」

「そうか? 俺も ガールフレンドにお弁当作ってもらったの初めてだしね・・・
でも、最初で最後かもしれないけどね・・・・」

「そ・・・・そんな また 今度こそ ちゃんとしたお弁当作ってきますから!」

「楽しみにしてるよ・・・・それより、 どうして ご両親 美咲ちゃんの話
 聞いてくれなかったんだ?」

「たぶん・・・・」

「多分?」

「お姉ちゃんが言うには 親の気持ちを考えなさ過ぎるからじゃないかって言われました」

「そう? 美咲ちゃん そう思うわけ?」

「うん・・・ここ 数日だけなんだけど・・・・
1人きりだと 結構不自由な事多いんです・・・ 

お父さんとお母さんが 2人揃って不在になる事って 初めてだったんで・・・
洗濯物1つ取っても、当たり前のように お母さんにやってもらっていたことが
全部 自分にのしかかってくると 

お母さん 毎日 こうやって 私に愛情を注いでいてくれたんだなって・・・・
生活費も置いていってくれなかったし、

当たり前のように使っていた携帯もお父さん 止めて行っちゃったんです。」

「なるほど・・・お父さん 思い切ったことやりましたね。 それも 愛情でしょうね」

「ええ・・・初めはなんて 酷い親なんだって思ったんだすけど・・・」

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