あした

勉学を積んで　肩書きを沢山持った　優秀な教師ばかりだと　入学式に校長が声高らかに言っていた・・・・


教師と言うのは　頭の優秀な人間ならいいという物ではないのだと　校門で嘔吐する自分を冷ややかに見て見ぬふりをする　連中を見ながら　美咲は思っていた。

そのくせ、学校から　Ｕターンをしていく美咲をみて　自宅への連絡は非常にマメにしてくれた・・・しっかりと　自己正当化をした　架空の理由までつけて・・・・

「うそつき・・・・」

　そんな教師達の言葉を信用し　娘の気持ちになんて　目を向けようともしない

　私の両親も最低・・・・・

「もう　限界なのよ。できることなら　辞めたいわ　あんな学校！！」

思わず　声を荒げた美咲に　慶子もヒステリックになって叫んだ。

「あんたみたいな　出来損ない　勝手にすればいいわ！！」

「わかったわよ！勝手にするわ。」

言い捨てると　美咲は　家を飛び出した。


家を飛び出し　自転車にさっそうとまたがる・・・

そう・・・美咲にとってみたら　唯一の交通手段が　この　自転車・・・・

心臓破りの坂は　自宅から出ると今度は　凄い猛スピードがでるスリルと危険が背中合わせの下り坂・・・・

出会い頭でさっきみたいな　ﾊﾟﾀｰﾝの事故がおきれば・・・・

どっちかは死ぬかも・・・・