あした
売店で傘を2本購入し 中庭に出て行く。
しとしと降る雨に 中庭に咲いた アジサイの花が揺れている・・・・
「美咲・・・ほら・・・みて?」
誠が そういって 指差した先・・・・
濡れたアジサイの葉にかたつむりが1匹 ゆっくり移動している。
「ああ・・・かたつむり。 濡れたアジサイの花にかたつむりなんて・・・
風景画みたいね・・・・でも 現物だよ。なんか凄い 贅沢」
思わず そう言って微笑んだ美咲を見て 誠も微笑んだ。
「そう思える 感性の方が 凄いよ・・・・
俺 もし 今みたいな状況じゃなかったらさ、
こんな風に 雨の日に傘さして 女の子と
こんな時間過ごす事無かったよな・・・
たぶん・・これって
健康な人が感じる事のできない 貴重な幸せってやつかもな。」
「そうね・・・私は 幸せのおすそ分けに与れたのかも・・・・
お礼いわないとね。」
「そうそう。感謝してもらわないとね。」
「もう、マジ しょってる。」
2人は 暫く 雨の中で あじさいのかたつむりを見ていた。
「ねぇ・・・マコ?」
「うん?」
「私、決めたんだ。」
「何を?」
「私 高校出たら 介護の仕事に就こうと思うの。」
「えっ?」
「私が 介護の仕事に就いたら、マコも安心でしょ?」
「美咲」
「今は 核家族化が進んで 老人だけの世帯が増えてるのね。
私も 身近に おじいちゃん おばあちゃんが いない中で育ったから
実際 介護の勉強して こんなに世の中にお年寄りが沢山いるなんて
思わなくて、この前も、レポートに 介護の必要なお年寄りが
こんなに 沢山いるなんて思いませんでしたって書いたら
先生がね すご~~~く 憂いた眼差しで 私を見て こう言ったの。
世の中 あなたのような 感覚を持った 若い子が多くて困ったもんだわって
でも、あなたは こうしてお年寄りに関心を持つ機会があったからいいけど
世の中の若い連中は 自分達がいづれ 歳をとっていくんだって 自覚にかけてる
って・・・・・」
しとしと降る雨に 中庭に咲いた アジサイの花が揺れている・・・・
「美咲・・・ほら・・・みて?」
誠が そういって 指差した先・・・・
濡れたアジサイの葉にかたつむりが1匹 ゆっくり移動している。
「ああ・・・かたつむり。 濡れたアジサイの花にかたつむりなんて・・・
風景画みたいね・・・・でも 現物だよ。なんか凄い 贅沢」
思わず そう言って微笑んだ美咲を見て 誠も微笑んだ。
「そう思える 感性の方が 凄いよ・・・・
俺 もし 今みたいな状況じゃなかったらさ、
こんな風に 雨の日に傘さして 女の子と
こんな時間過ごす事無かったよな・・・
たぶん・・これって
健康な人が感じる事のできない 貴重な幸せってやつかもな。」
「そうね・・・私は 幸せのおすそ分けに与れたのかも・・・・
お礼いわないとね。」
「そうそう。感謝してもらわないとね。」
「もう、マジ しょってる。」
2人は 暫く 雨の中で あじさいのかたつむりを見ていた。
「ねぇ・・・マコ?」
「うん?」
「私、決めたんだ。」
「何を?」
「私 高校出たら 介護の仕事に就こうと思うの。」
「えっ?」
「私が 介護の仕事に就いたら、マコも安心でしょ?」
「美咲」
「今は 核家族化が進んで 老人だけの世帯が増えてるのね。
私も 身近に おじいちゃん おばあちゃんが いない中で育ったから
実際 介護の勉強して こんなに世の中にお年寄りが沢山いるなんて
思わなくて、この前も、レポートに 介護の必要なお年寄りが
こんなに 沢山いるなんて思いませんでしたって書いたら
先生がね すご~~~く 憂いた眼差しで 私を見て こう言ったの。
世の中 あなたのような 感覚を持った 若い子が多くて困ったもんだわって
でも、あなたは こうしてお年寄りに関心を持つ機会があったからいいけど
世の中の若い連中は 自分達がいづれ 歳をとっていくんだって 自覚にかけてる
って・・・・・」