あした
「あ・・・・当たり前じゃない。
 私を誰だと思っているの? 
 こんなに いい女が 修道女みたいな生活できるわけないでしょ?
 世の中の男連中がほっとくわけ ないじゃん!!」

「ふっ・・・・しょってるわ・・・・」

「何 しょうの? マコ?」

「俺、しょって生きたら 重すぎだわ・・・・やめとけ・・・」

「当たり前でしょ?! 頼まれたって 背負いません!!」

「マジで?・・・・少しは 背負いますとか 言えないの?」

「言えないよ。そうじゃなくたって 抱えるものもた~くさんあるのに。」

「ふっ・・・・・背負うだけじゃ たりなくて 抱えるの・・・・」

「そうよ・・・私は どっかの 誰かの分まで 人生エンジョイするんだもん。」

「俺の分?」

「当り。」

「おまえに エンジョイされると 思うと なんか こわいわ~・・・・」

「想定外なこと沢山あるからね。」

「ああ・・・」

「たとえば 急な下り坂で 自転車暴走させたり?」

「ああ・・・家出未遂したり・・・・もう するなよ・・・・」

「そうね・・・・」

「助けてくれる奴 いないんだから・・・・・」

「あら?新しい 助っ人 すぐ 見つかるわ
いい女だからぁ。」


【そうだな・・・・・美咲は いい女だから すぐ・・・・すぐに
 いい男が 現れるよ・・・・いや 現れてくれないとネ・・・・】 

そんな風に思いながら 閉じた誠の目から 涙が流れ落ちた・・・・
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