あした
最期の手紙にまで 憎まれ口叩いてる・・・・

でも、これ読んで 泣いたら マコの思う壺だもん。

悔しいから 泣かないよ・・・・今は・・・・というより

今は・・・泣けないのかもね・・・・


時が流れの中で マコが生きていた頃の余韻の穴をぽっかりあけていく・・・・


それを埋めるのには ひょっとして 少しの涙と溜息が必要かもしれない・・・・

心の修復に流す涙は心の汗なんだから・・・・

それくらいは 許してくれないとね・・・・マコ・・・・

でも、マコのことだから・・・・

余韻の穴も涙で埋めなきゃいけないものより

ひょっとして 幸せな微笑みと思いで埋まる・・・・かもしれないね・・・

それは 時間がたってみないと私にもわからないから・・・・

でも、マコ 最期にこんなに素敵な言葉を残してくれてありがとね・・・

手紙って・・・・残るんだもんね・・・・

この 白い小さな便箋に マコの気持ちが命一杯詰まってる・・・・

こういうの『遺言』っていうんだね・・・・

私さ・・・遺言って 金持ちが 遺産争いをしない為に子孫に残す言葉だとばかり

思っていたよ・・・・

そうじゃないこともあるんだね。

私とって見たら マコからの手紙そのものが 遺産になりそうだよ・・・

そう考えたら・・・・これは 遺書じゃなくて

マコが私に 残してくれた 遺産だね。


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