あした
友紀人が さり気なく 美咲の隣に移動してきて座った。

そして 小声で耳打ちしてきた。

「凄いね・・・」

「えっ・・・・」

「あいつ・・・どこで これだけの人間と 関係してたんだろうな・・・」

「・・・・って おじさんも驚いているんですか?」

「ああ・・・幸子も 驚いてさ・・・今、泣いていた子に聴きにいったんだ。」

「えっ?おばさん さっきの娘さんと 知り合いなんじゃ・・・」

「ないない・・・いやぁ~これは マコの為にも 言っておくけど、
 あいつが 俺達に紹介したのは 美咲ちゃんが最初で最期の娘だからね。」

「ふっ・・・」

 なんか おかしくなって、不謹慎にも噴出した・・・

「えっ?」

「あっ・・・ごめんなさい。 おじさんとおばさんのこと 信じます。」

「マコの事は??」

「さぁ・・・意外と 私達の知らない所で・・・があるかもですよ。
 おじさんに似て、イケ面クンでしたから・・・・」

「美咲ちゃん・・・・」そう言いながら 友紀人が苦笑した。



長いお焼香のあと・・・

3人で来た焼き場・・・・



美咲は 待合室の外で 空高く伸びる煙突から上っていく煙を見上げていた。
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