あした
「マコ 今日はいい天気だね・・・・旅だち日よりだね・・・・空はこんなに青いし・・
 雲はこんなに きれいな コントラスト描いているし・・・
 日頃の行いがいいと こんなに いいお天気で・・・文字通り 明るい日だね。
 ところで、マコ 友達沢山いたんじゃない。
 病院にも 本当は 私以外に 時間を共有したい人 沢山いたんじゃないの?」

独り言のように 上る煙に話しかけていた 美咲に 幸子が近づいてきて声をかけた。

「ネット上の友達だって。

 しかも、彼が 知らない お友達。」

「えっ?」

驚いて振り向いた 美咲の目に 笑顔の幸子の姿が飛び込んできた。


「あの子 全国チェーンの ファミレスで店長代理してたでしょ・・・

 ネット上で この街の ファミレスのイケ面スタッフ紹介って言うのに

 エントリーされていたらしいのね・・・・ところが 悲劇の店長代理。

 キャンペーンが始まったと同時に あの子 病院にはいっちゃったから・・・

 お店には あの子 お目当てに連日 ギャルちゃんが押し寄せたらしいんだけど

 イケ面 店長代理はぁ~~~ってことになってね。

 お店の方も あまりにも 人が来るんで驚いたらしいんだけど、流石に

 病院まで公開するわけにはいかないから・・・・ちょっと 体の調子を

 崩して休んでますって 言ってたらしいのよ・・・・

 でも、結局あの子、お店に戻れなかった・・・・お店の方も、思った以上の

 人気ぶりだったので お知らせを出さないわけにいかなかったらしいのよ。」

「それで・・・・」

「いなくなってまでも 想定外の事しでかしてくれて・・・・」

「本当ですね。」
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