飛鳥物語
「お前の親、浮気とかしてるんだろ?
しかも、
母親は娼婦、
父親は仕事もせず遊びまわってるんだろ?
キモイよ。お前。」
「あ!それ家のお母さんも言ってた。
でも、娼婦ってなんだろ?」
俺は、滅多に怒鳴ったり、手を出さない。
父さんが言ってた。
『拳は、自分が守りたいもの為に振るうんだ。
人を傷つける為じゃねぇ』って。
でも、これだけは許せねえ。
「・・・勝手なこと言ってんじゃねぇ。
糞が」
普段大人しい俺が怒鳴ったから周りがシーンとした。
「なんだよ。
ほんとのことだろ?
それとも何。
お前の親社長とか?
ありえねぇだろ」
「親親うっせぇんだよ。俺の親が何してようとお前には関係ないだろ。
親が来ねぇのは、
俺が言ってねぇからだよ。
お前ほんと、うぜぇよ。親がヤクザだからどうした?
お前の力じゃねぇだろが。バカ」