飛鳥物語


「飛鳥よ。お爺様が、亡くなる直前に、つけてくれたのよ。
家の象徴、鳳凰からとって。
あなたの名前もお爺様がつけてくれたのよ。」


お爺様は、死ね直前
お母さんに、

「その子は、きっと蓮鳳を背負う大きな男になる。
誰もが認める男になる。」

力強く、真剣に言った。

「お前は、これから辛いことがいっぱいある。
だか、それを乗り越えられる男になれ。
蓮鳳を守れ。
飛鳥。俺が、見守っている。」

そう言ってのお腹を撫でた。


それから、1時間後、お爺様は亡くなった。
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