恋のつぼみ

「あのさ・・・さっきはイキナリ、ごめんな・・・。あんな事、言われたら・・・我慢できなかった。嫌だったろ? てか前も同じ事したじゃん・・・俺。ホント馬鹿じゃん。」

「そっ!! そんな事ないよ?? 前のアレは・・・びっくりしただけなの・・・!!」


あたしの嘘つき。


「さっきのもね・・・、嬉しかった。ぜんぜん嫌なんかじゃなかったよ??」


でも、これは本当。


さっきのキスは――
ぜんぜん嫌なんかじゃなかった。


嬉しかった。


蓮くんの温もりが、唇から伝わってくるみたいで――


「花音、ありがと・・・な?」

「ぜーんぜんっ★ てか、明後日!! 楽しみにしてるねっ」

「おぅ。明後日、朝10時、駅前集合でいいよな?」

「うんっ!!」


約束が、具体的に決まり始めてきた。






あ~!!

明後日が、待ち遠しい★

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