恋のつぼみ


「・・・はぁ・・・。やっと着いたぁ」

腕時計は、10時15分をさしていた。


―――やばいかも。


あたしは蓮くんを探した。



――――いたっ・・・!!



「れ・・・蓮く~ん!!!」

「あ、花音!」

「遅くなって、ごめんね・・・」

「いいって★ 女の子は準備に時間かかるモンじゃん。それに花音、こんなに息切らして・・・急いで来てくれたんやろ?」


――あたしの考えすぎかもやけど、蓮くんの女慣れしてるよーな台詞・・・よくあるよね・・・。


「へ、あ・・・うん。蓮くん、優しーねっ!」

「そんな事ねーよっ! じゃ、行くか」

「うん」


あたしって、こんなに嫌な女だっけ??





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