恋のつぼみ

「・・・・・もういいんだ。でも、愛梨の気持ちは嬉しいよ。ありがと」

「良くないよ!! 人の気持ち踏みにじるようなこと・・・花音を傷つけて・・・絶対許せない!!」

「本当にいいの。あたしたちの問題だったわけだし、てかもう終わったんだし・・・蓮くんはもう他人!! ・・・・・・それでいいの・・・」

「花音・・・」


ダメ・・・止まんない・・・。


「もう終わったって思わなきゃ辛いの・・・考えたくない・・・。忘れたいの・・・。無理やりにでも忘れないと、自分が壊れちゃいそうで怖いから・・・」

「花音、無理なんてしなくていいよ。ゆっくりでいいじゃん。愛梨のペースでいいんだよ?? 日向さんなんていなくっても、あたしがいるじゃん!! なんちゃって★」


そう言って、愛梨はおどけた表情をしてみせた。


「愛梨ぃ~・・・」


泣きそうになったけど、ぐっとこらえた。


愛梨にはいつも、お世話になりっぱなしだね。






ありがとう。
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