恋のつぼみ

「着席~」

担任が入ってきた。


あたしが自分の席に座ると
その隣には・・・・


悠斗!!??


こんな偶然ってある??


2年前も、出席番号順で席が隣だった。


てか、あたしフられてるんだよ!?

ちょ~気まずっ・・・・。



「花音」

「え??」



悠斗があたしに話しかけてくれてるの??


てか、あたしはとっくの昔に
悠斗のことはあきらめてるし・・・。

ときめく必要なんて――ないじゃん。



「また隣の席だな!! よろしく!!」


そんな笑顔で話さないでよ・・・。


久しぶりに見た悠斗は、
2年前の悠斗じゃなっかた。



背が伸びて、
髪も伸びて、
なんだか雰囲気も変わったみたい・・・。


もう悠斗は、
あたしの知ってる悠斗じゃないんだ―――


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