恋のつぼみ
あたしはトイレに駆け込んで、声を押し殺して泣いた。

こんなにも涙があるの?? ってほど、泣いて泣いて泣いた。



あたしは、腫れた目のまま教室に戻った。

愛梨は、この状態を悟って何も聞いてこなかった。


「花音、落ち着いて話せるようになったらでいいよ。無理に話さなくてもいいからね」

そういって愛梨は1人にしてくれた。

今は1人の時間が欲しかったから…。


愛梨、ありがとう。

親友の優しさに改めて感謝した。

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