恋のつぼみ
―――――夜

気分もちょっと落ち着いたし、愛梨に電話しよっと…。


プルゥゥゥ……プルゥゥゥ……

「もしもし!! 花音!?」

「うん。ちょっと気持ち落ち着いてきたから」

「ホント!? …じゃあ、話してくれる??」

「うん」



あたしは、昼休みの出来事をすべて愛梨に話した。

すごく緊張して言葉を詰まらせて自分の気持ちを伝えた事、
咲ちゃんが今朝悠斗に告白していた事、
悠斗が謝ってきた事、
泣きそうになって逃げ出した事……すべて……。



「そっか…咲ちゃんがもう告ってたんかぁ~…」

「うん…ってか悠斗ってもとから咲ちゃんのこと好きだったんかなぁ…?」



咲ちゃんはかわいくて、男子にモテるのはよく分かる。

もともと、咲ちゃんにかなうワケないんだ…。



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