恋のつぼみ
あたしはドアを開けた。

―――ガラガラッ


……とうとう、開けちゃった。

その音に悠斗が振り返った。


「ぉおー! 花音! つか、おせぇーよ!!」

二人っきり…幸せぇ~!!

「!? オイ…。花音!?」

「ぁあッ!! ゴメン…」

「どうしたの、お前? ボーッとし過ぎ!!」

悠斗は無邪気な笑顔でそう言った。

「そんな事ないよぉ~☆」


悠斗


悠斗


悠斗


あたしの頭の中は悠斗でいっぱいだよ…。


――カタン…

悠斗の隣の席に座った。


「…あのさ、咲ちゃんとはどう??」


あたしのバカぁ~…。こんな事聞いたってショック受けるだけ…。


「ん? あぁ…。うまくは…いってないんだよな」

「え!?」

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