恋のつぼみ
あたしも教室へ戻った。



「あッッ、花音! おっはよ♪」

「あいりィ~~…」

「テンション低いじゃん?? どうしたの?」

「実は…」



あたしは、屋上での出来事を話した。




「……なにそれ、咲ちゃんありえんな…態度でかすぎやんッッ!! カレシをとられたくないって気持ちは分かるけど…」


「やっぱり…あたし、身を引いたほうがいいのかなぁ…」


「花音!!! なに言っとんの!!!! ここで引いたら“負け”だよ??? 強気でいなきゃ!」


「愛梨ィ……ありがとぉ。なんか元気出た!!!! 絶対あたし、負けへん!!!!!」


「おう☆ それでこそ花音や!」







あたしは、咲ちゃんなんかに負けたくない!!!!


ってか、負けへん!!!




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