恋のつぼみ
「花音、俺さ話したい事があるんだわ」
「え!? どーしたの・・・??」
なんか蓮くん、いつになく真剣な空気じゃん・・・・。
こっちまで緊張しちゃう・・・・。
「俺な、実は入学式ん時から、花音の事“かわいー子やなぁ”って思っとたんや。
まぁ、ヒトメボレってやつ?」
うそ・・・・・・・・・・。
「昨日さ、珍しく花音が1人で帰ろうとしてたから勇気出して声かけてみた」
そうなんだ・・・。
勇気出して声かけてくれたんだね。
「そしたら、嫌そうな顔されちゃって、ちょっとショックだった・・・」
「あっ・・・・、あの時はごめんね・・・」
「ハハっ、いいんやって!! でもさ、それからちょっと心開いてくれとる感じで超嬉しかった・・・・」
うん。
ただの軽い人じゃなかったんだもん。
「メールで、好きな奴おるって知って、正直かなり落ちた・・・・って俺、かなりカッコ悪いな!!」
軽く笑って蓮くんはそう言った。
ぜんぜん、カッコ悪くなんかないよ。
ありがとう・・・・・・・・。