恋のつぼみ
「花音」

「はっ・・・はいっ///」

「何だよ、“はい”って」


蓮くんに笑われたし・・・恥ずっ・・・。





「あのさ、花音」

「あ、な~に??」

「先週さ・・・無理矢理、キスしようとして・・・本当にごめんな? それから花音、ちょっと俺に冷たくなった気ィしてさ・・・まだ気にしてる・・・?」


蓮くん・・・・・。

謝らなきゃいけないのは、あたしの方だ・・・。

悠斗の事、完全に吹っ切れていれば・・・。


「ぜんぜん気にしてないよっ☆ てか、冷たくしたつもりはなかったんだけど・・・ごめんね?? 不安にさせちゃって・・・」

「なに謝ってんだよ!!! んまー・・・これからもよろしくな」


蓮くん・・・最後の方が、早口になってるよ。

きっと、照れてるんだね。




――――いつまでも昔の恋の傷に甘えてたらダメだよね。





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