幸せというモノ
「ちょっ…それ、俺知らないんだけど」

と言い、困った顔をしている。



「今日の朝、雅の下駄箱に入ってたから

持ってきちゃった♪」


そう言いながら

ポケットの中からなにやら封筒を取り出し

私たちに見せつける様に


ヒラヒラさせながら

見せつけてきた。


「普通、他人が持ってくる?」


私もそう思う。

どうして健が勝手に

持ってきて来ちゃったんだろう…って。


でもまぁ…健らしいって言えば

健らしいかもしれない。



「た、他人って。ひどい雅~!!」

「確かに他人って言うのはひどいかも」

と私が、健をフォローする。


「でもさぁ、初っ端からやるねぇ。その人も」


美紅はいたって冷静な

表情を見せる。





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