幸せというモノ
「え…」
雅から言われるなんて
思いもしなかった…。
私のことなんか
相手にしていないと思っていたのに…
それは、ただの
勘違いだったのだろうか。
でも…嬉しかった。
深く考えすぎなのかもしれないけれど
もしかしたら雅は
少し…ほんの少しだけでも
私を求めているんじゃないかって。
そんな気がした。
「嫌?嫌ならいいけどさ」
「…ううん、嫌じゃない。
むしろ、嬉しいよっ」
雅…あなたのことが好きなのに
嫌と思える理由が
あるはずがない。
ただ、いきなりだから
少しビックリしただけ…。
「よかった~。
じゃあ、早速交換しよ!」
そう言って
私たちは、赤外線を使い
お互いのメールアドレスを交換した。