幸せというモノ
「美紅の彼氏かぁ~

なんか凄い興味あるっ!!」



何て言ってるけれど

内心少し、落ち込み気味…。

あたしは美紅と違って可愛くもないし

彼氏なんて当分出来ない。


なんか価値観っていうか

そういうのを

思い知らされるような気がした。



「でしょ?すっごいかっこよくて

ちょ~優しいの♪」


「いいなぁ~」


そんな彼氏がいるなんて

羨ましいなぁ…。


美紅のことだから

どんな男でもきっと

近寄ってくるんだろうな…。


「じゃ、こっち来て!」


そういうと、美紅は立ち上がり

私の腕を掴んだ。


思わず私も立ち上がる。


そして、美紅は私の腕を引っ張り

どこかへ連れていこうとしていた。

だから私も連れられるままに

美紅へついて行った。

< 6 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop