幸せというモノ
「健(たける)~♪」


美紅が、その健というらしきの人に

手を振る。


そして、その健という人も

美紅に手を振る。


私と美紅はだんだんと近づいていく。


「美紅~♪」

ニコニコしながら手を振る健。


「愛美っ、この人があたしの彼氏!

八崎健 (やざき たける)だよ♪」


「初めまして!よろしくね、愛美っ」


健は、見た目からして優しそうな人。

かっこいいって言うより


可愛いっていう方が合っている。


「うん、よろしく!」


よく見ると、健の後ろに座っている

男子がもう1人いた。


私は、なぜかその人に目がいく。

顔はよく見えないんだけど


本を読んでいるっていうのは分かる。


「ねぇ、後ろにいる人は?」

「あぁ、雅(まさ)のこと?]



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