海賊LOVERS
真っ暗な箱の中。
木箱は大人1人がギリギリ入れるくらいの大きさ。
……狭い。
何で私がこんな目に遭わなきゃいけないの……
もう、絶対門限過ぎてるし。
ハァ…。
大きな溜め息をつくと同時に、さっき助けてくれた男の人の事が頭に浮かんだ。
あの人、大丈夫かな…
いくら何でも、男1人で集団相手じゃ…
悪い想像ばかりが浮かぶ。
この、狭い箱から出たいけど、今出たらすぐに見つかるような気がする…。
あの集団が、まだ近くにいるかもしれないし…
もう少し隠れていよう。
そう思ったハズが、
気付くと私は狭い箱の中で深い眠りに落ちていた。