pure。
*出会い。


早速、部屋に荷物を置いてもらってるあいだに、近所の部屋にご挨拶。

 同じ階の端から行ってって、あたしらの住んでる部屋の、1個とばして左の部屋、117。
表札は、「IBUKI」伊吹...サンかな??

 ピンポーン。チャイムを押して『こんにちわ~♪』と呼びかける。

少しして、静かにドアが開いた。

 ...チャ、


出てきたのは、、、寝癖つきまくりだけど、いい男ってわかるような男子。

 気だるそうに、「はい...」と返事する。

しなやかな腕や、寝癖ついてるけど、きれいな髪、きれいな肌、澄んだ瞳に...



見惚れた。




「...おーい???あんた、何しにきたのさ??」...声まできれいとか...反則じゃねえ?

『あっ...ふあ...すみませんッ』
「や。別にいいけど、とりまおはよ??」
『や、今、午後の2時です。』
ま、日曜日だし、しょうがないかもね。
「やっべー。俺、今起きたとこっス。」
『あ、そーだ。あたしはですね。1個とばして右の部屋...115号室に越してきた、宮城っていーます。』
「へー。あんた高校生でしょ。」

 けっこーフレンドリーなんだなあ、と思いながらもビビった。

いつも、まだ年下に見られるのに、何で高校生だって分かったんだろう。

『え...ハイ。なんで??』
「俺、なんとなく分かンだよね、そーゆーの。」
『はい。まぢで高校生ですよ♪1年生。ちなみに、下の名前は、メイです!!』
「ははッ。何気に自己紹介してるし。メイっおもろいなあ。 俺は龍。呼び捨てでいいよ。メイの2コ上で、高3だよ。
 この辺、そんなに高校多いってわけでもないから、もしかしたら高校で逢えるかもね。」

へえ。リュウってイケメンだし、高校カブったら嬉しいなあ。

『そーなんだあ。あ、タメでよかったですかあ??』
「あ??全然おっけー♪ま、高校カブんなくても、家近いしなあ!!もっとなかよくなったら遊びに来なよ。」

 そのまんま、リュウとは、10分くらい喋った。リュウっていいやつ。
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